「ツレがうつになりまして。」 細川 貂々

スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。会社の激務とストレスでうつ病になってしまったのだ。
明るくがんばりやだったツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。もう元気だったツレは戻ってこないの?病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーとなった感動の純愛コミックエッセイ。

私がうつ病になった時に、相方からもらった本です。
親しみのあるイラストとその内容から、自分だけじゃないんだと涙が出たのを覚えています。

うつ病を知る人から見ると、うつ病になる前のツレさんは典型的なうつ病になりやすいタイプの人。
どこか理想が高くて、頑張る人。客観的に自分を見て休むことより、責任感とか周りのことを考えて頑張り続けちゃう人。
自分で自分の首を絞めてる部分はあると思いますが、いろいろと投げ出せないのがうつになる人。
ブレーキをきかすべき時にきかせられないから、とても大きな負荷がある状態が続くと神経を限界まですり減らし、病気になるんだと思います。
そういう意味で、うつ病予備軍の人は、世の中にとてもたくさんいると思います。

本が大好きな私でもうつ病の頃は活字がろくに読めなかったので、こういったコミックは手に取りやすくてありがたかったです。
天気と連動する体調とか、本当に自殺がよぎる絶望感とか、休むことへの罪悪感とか、突然泣き出してしまうこととか、たしかに私もありました。
他にも今までできてた簡単なことが本当にできなくなる(例えば、料理や買い物)、など本人にとっても辛いけど、周りの人にとっても影響の大きい病気だと思います。

何より、休んでる様子がただの怠け病にしか見えない時期は本人は焦り、周りはイラだつ辛い時期だと思います。ただ、それを乗り越えることができたら今までとは違う物事の捉え方が出来るようになると思います。
貂々さんが最初に思ったような、うつ病=精神的に弱い人、という認識が少しでもなくなればいいと思います。
そして、ユーモア溢れる貂々さんの「宇宙人のカゼ」とか「アンテナ」の発想がとても大好きです。

今までは なんでもカンペキでなくちゃダメだって思って病気もカンペキに治そうと思ってたけど でも 自分は ちょっと調子が悪いくらいが ちょうどいいんだ。  (p114)

★★★★★

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