「雷桜」 宇江佐 真理

江戸時代。
赤ん坊の頃に攫われ、十数年ぶりに狼少女として帰還した遊と、心に病を抱え狼藉を繰り返すお殿様が、数奇な運命のもと出逢う。
世間のしきたりに縛られない奔放な遊と、様々な重圧に押しつぶされ精神不安定に陥ってしまったお殿様、斉道。
物語の要として存在する、人を寄せ付けない瀬田山。
そして、その瀬田山の千畳敷に咲く雷桜


宇江佐さんの本は、これが初めてでした。
時代小説でありながら、恋愛小説であり、家族愛、陰謀、謎、人情、美しい情景、さまざまな要素を盛り込んでるなんとも素敵な1冊です。

遊の凛とした生き方を好みながらも、切なくなります。
一途な程に哀しくなります。
これでいいんだって思っても、心がぎゅっと締め付けられました。

いろんな愛のカタチがありますね。
桜みたいに儚くも強く余韻の残る、とても美しい作品でした。

★★★★★

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