「天国の五人」 ミッチ・アルボム

人が亡くなった時、その先にあるのは“無”ではない。
“天国”で出会うのは、天使でも神様でもなく、自分の人生に深く関わった5人たちだった。

83歳のエディによる、死から始まる物語。


再読です。久々に読みたくなって、買いました。
ミッチ・アルボムは、私の中で海外の喜多川泰さん的な立ち位置です。
著者の経歴などはまるで違うのですが、本を通して人生の意味について優しく語りかけている点が共通している気がします。
人の人生を点で捉えると、死はすごく悲しく絶望的なものだけど、
実は人生は点ではなく、線であり、面でもあるんだよ、というのが本書の内容。

理不尽で思い通りにいかない人生の中で、人生の意味を見つけるのは難しいかもしれない。だけど、どんな人の人生にも意味がある。
何故なら、人は一人で生きているわけではないのだから。思いがけないところで、他の人の人生と繋がっている。そう語りかけてきます。
自分に自信がなくなった時、大切な人を亡くした時に読むと、とても優しく力強く励まされる気がします。

もちろんこれはフィクションで、こんな天国があるかはわからない。
だけど、もしそうだったらいいな、と思うような救いに溢れていました。
死後に人生の清算の場が用意されているとしたら、自分の人生の不可解さを説明される場が用意されてるとしたら、すごくいい。

頭でわかっていることでも、誰かに言ってもらいたいことってあると思うし、落ち込んでしまうような時こそ手元に置いておいて読みたい1冊。

「あなたが生まれる前に生きていた人たちも、やっぱりあなたに関係してるのよ。
私たちが毎日通っている場所だって、先人たちがいなかったらそこにはなかったの。職場も、普段いるところも――そういう場所って、自分といっしょに始まったって思いがちだけど。そうじゃない」  (p136)

★★★★

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