「おおきな木」 シェル・シルヴァスタイン

ちいさな男の子と、おおきな木の物語。
思わぬところで、久しぶりに目にしました。
お金が欲しい。 それなら、リンゴを。
船が欲しい。 それなら、枝を。
家が欲しい。 それなら、幹を。
与え続ける木。
受け取り続ける男の子。

親の無償の愛の本だと思っていました。
ちいさな男の子が大きくなっていく過程で、何かを与えることができる木は、いつも同じ嬉しさを感じているんだと思っていました。木は、すごく強い存在なんだと。
けれど、よくよく考えたら、そんなことないですね。

文中に直接書かれてるわけじゃないけど、男の子がしばらく来ないと、やはり木だって寂しく思ったろうし、もう与えられるものがない、という時には、木は残念で仕方なかったと思うんです。
それでもずっと、木が男の子のことを想っているのが伝わって、それがすごく胸に響きました。

それに、以前は求め続けてばかりな男の子がなんだか身勝手に思えたけど、最後の最後の時まで男の子が木の存在を忘れることがなかったのに気が付きました。
離れることはあっても、男の子も木をとても大切に想っていたのかもしれませんね。
親の愛の大きさと、親子の絆を描いた絵本だなと、改めて思いました。

★★★★★

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