「発達障害に気づかない大人たち」 星野仁彦

片づけられない、すぐキレる、話を聞けない…
あなたのまわりにもそんなちょっと「困った」大人たちがいないだろうか?
あるいは、あなた自身がそう思われている可能性はないだろうか?
そうだとしたら、それは「発達障害」かもしれない。

子どもたちではありません。あなたのことです!!

というインパクト抜群の帯。

実は自分自身に発達障害傾向があるのでは?というのは結構前から感じていて、更に言うなら父親や弟もそうだろうと思ってました。
ただ、あえて向き合って考えることもなかろう、と臭いものにフタをするようにして今まで生きてきましたが、偶然この本を見つけて読んでみることにした次第です。

結論としては、軽度の発達障害傾向あり・・・というところでしょうか。もちろん診断するのは医師ですし、私個人に限って言えば幼少期に顕著なものが出ていないので本書の内容に沿うと発達障害ではないんでしょうけど、傾向はあると思うんですよね。

「発達障害」というと、言葉の響きの強さに慄きますが、著者も提唱しているように「発達アンバランス」と言えばもっと実態に即して受容しやすいかもしれません。
実際に大人の発達障害は10人に1人はいると本書には書かれていますが、実感としてはもっといるような気がしています。
もっとも、所属するコミュニティによってその割合は違うのかもしれませんが。なにせ、発達障害があるということは、適切な環境を選ばないことには社会と不適合しやすいということでもあるので、社会からドロップアウトしてしまった人も多いはず。

だからこそ、適切なキャリアを選ぶことが重要と述べています。ちなみに私は、発達障害のある人には不適切と言われる職に就いているので、大変な部分はありますが、飽きないという利点とやりがいがあるのでやれるところまで頑張っていきたいと思っています。
なお、合わないと言われているのは
・綿密な金銭の管理
・書類の管理
・人事管理
・対人援助職
・些細な不注意でも大事故に遭う可能性がある危険な仕事、など。結構幅広いですよね。

本書では発達障害の特徴がいくつか挙げられていますが、
・衝動性・・・後先考えずに思いつきで行動してしまう
・仕事の先延ばし傾向
・感情の不安定性
・低いストレス耐性
・低い自己評価と自尊心
・飽きっぽく1つのことが長続きしない
などなどが当てはまるところがあります。
不幸中の幸いなのは自覚があるので、その対処法を自分なりに考えてなんとかやろうとしてきたところ。

何事も先延ばし傾向があるので、プライベートのメールの返信の遅さは凄まじいですが、仕事では締切を守れるように何段階も前に自分で締切を決めたり、何事も飽きやすくて仕事も3年くらい働くと飽きてしまうので3、4年ごとに内容が変わる職種に就いてみたり。
かく言うブログも、自尊心を高めることが目的の1つです。

黒か白かではなく、正直グレーな人は大勢いるはず。
ある程度の人には当てはまる項目だってきっとある。要はその度合いで、日常生活に支障が出ているかどうかというところが鍵なんでしょう。
ちゃんと受容して自分で、あるいは他人の手を借りて対応策を考えていく、ということがあれば、きっと障害は障害足りえない。身体障害などと違って見えるものではないので、周りの理解を得る環境づくりというのは、とてもハードルが高いですが、不可能ではない、と思いたいです。

★★★☆

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