「鴨川ホルモー」 万城目 学

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目惚れ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」!!!


気になっていた万城目さん、初読みです。
「プリンセス・トヨトミ」の著者であり、この本がデビュー作であるということくらいしか知らなかったのですが、読んでみたら想像を超える世界でした。
もう、なんというか、じわじわくる笑い。

突っ込んじゃダメだ!と思いつつ、突っ込まずにいるのが難しい。
しかも、本筋じゃないところでも笑いをとってくるっていう。描写を映像で思い浮かべると、笑わずにはいられません。オニのルックスとか、例の舞とか、どうしてくれよう。
くすくすというよりは、うひゃひゃひゃと笑いたくなるような場面が多い一方で、背筋がぞわっとするような場面もたくさんありました。

舞台が京都だからでしょうか。
鬼や式神、もう1つの世界、たくさんの神様といった雰囲気がしっくりきて、本当に京都に行けば鬼の存在を感じられるんじゃないか。
実は足元を走り回ってたりするんじゃないか、なんて思ったりして。
第四回ボイルドエッグズ新人賞に輝いたこの作品ですが、この賞は「新世紀にふさわしい、まったく新しい才能、類例のない面白さに満ちた作品を募集」ということで、なんてぴったりな作品なんだろうと思いました。
いかにも京大生っていう学生たちもいいですよね。なんだか無性に京都に行きたくなりました。

★★★★

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