「動機」 横山 秀夫

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。
男たちの矜持がぶつかりあう表題作ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が、匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」

公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など珠玉の四篇を収録。


胸にじいんと残るこの感覚、いいですね。
横山作品の中でも1、2を争うほど好きかもしれない。同じくらい好きなのは「半落ち」
横山さんの描く壮年男性像が好きです。
年齢分の深みがあって、それでいて哀愁もあって。

今回の短編集では、表題作の「動機」と「逆転の夏」がお気に入り。
短編だから短い時間で読めるのにしっかり満足感がある。
こういう作品は貴重です。
全体を通して、人を裁くのは法かもしれないけど、人を救うのは人なのかなと思ったりもしました。
横山さんの作品はなんだかずしんと重量感がある気がします。この重みが心地いい。

★★★★☆

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