「インシテミル」 米澤 穂信

「ある人文化学的実験の被験者になる」ことで、時給11万2千円。
破格の条件をもとに集まった12名の男女。
閉ざされた地下の密室で、与えられたのは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺しあう犯人当てゲームだった。


軽快でいて、謎に包まれた物語は、すごく楽しかったです。
金田一少年の事件簿と戯言シリーズを合わせたような、バトルロワイアルとライアーゲームを掛け合わせたような、そんな作品。
米澤さんの、本人がまず楽しんでるようなこの作風、私の好みです。
随所で情報を整理して提示してくれるので、謎解きも一緒に楽しめました。

12人と人数は多いものの、登場人物の個性も比較的掴みやすかったように思います。中でも須和名のキャラは一際立ってますね。
どうやら続編にも登場するようで、ちょっと嬉しい。
彼女の本気というのを見てみたい。

それから、物語の構成も好き。
読み終わってから読み返すと、パズルのピースがはまる感覚。
細かいところまで気にかけてるのかと思いきや、結構ざっくりしたところもあって、そのアンバランスな感じがまた魅力なのかも。
担任の名前とか、あの適当な感じもいいですよね。

クローズドサークルはどれもそうかもしれないけど、この非現実的な世界が楽しい。
少し怖いんだけど、だからこそ続きが気になる。
一気に読める作品でした。

★★★★

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