「桜葉の季節に君を想うということ」 歌野 晶午

元私立探偵・成瀬将虎。

自称「何でもやってやろう屋」

時には悪質な霊感商法の調査を依頼も受ける。

そんな彼がとある日、運命の出会いを果たして―。


二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本。
文庫本裏にそう書かれていて、もともと気になっていた本書を読みました。

2つの謎を追う物語がクロスして織り成す構成は、続きが気になる!とまるでドラマを見ているような感覚に陥らせてくれました。
謎が解明するラストは、思わず「ははぁー・・・」と唸ってしまいそうな程見事なひっくり返し。
思い描いていたものを片っ端からひっくり返され、びっくりするやら、おかしいやら。
ここまで「あなたの思っていたもの、全部違いますから」と示されるのも小気味いいですね。

ミスリードを狙っているのはもちろんありますが、読者に全く勘付かせないのは見事。
最後に「補遺」があるのもいいですね。
なるほどなるほど、と思いながら読みました。
知らない抱いていた自分のステレオタイプに気付くことができます。

とはいえ、事実を知って最初から読み直したとしてもしっくりくるものではないかもしれませんね。
これ以上書くとネタバレになってしまうので、内容についてはこの辺で。
軽快なテンポで手軽に読み進められたのもよかったです。

自分の可能性を信じる人間だけが、その可能性を実現化できる資格を持つ。 (p465)

★★★★

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