「夜行観覧車」 湊 かなえ

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。
その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。


「家族」がテーマの物語。
舞台は高級住宅地、ひばりヶ丘。
エリート医師である父親を殺したのは、母親だった。
センセーショナルな事件を3つの家族の視点から追う。

「家族」だから求めてしまう。
「家族」ゆえに追い詰められる。
「家族」によって守られる。
家族って。

外から見えるものと、その実情が違うのはどこの家庭も同じことで、それぞれの家にはそれぞれの問題を抱えている。
ひばりヶ丘にできるであろう巨大な観覧車になぞって、見える景色が変わっていく様子がうつくしい。人は変われるし、家族だって変わっていける。

止めてくれる人がいるかいないか、それに左右される場合の方が多いのではないだろうか。犯罪を起こさない人間が決してえらいわけではない。  (p318)

★★★

follow us in feedly

Pocket

トラックバックURL

トラックバック一覧


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。