「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」 山中 伸弥

日本で最もノーベル賞に近い男がはじめて明かした、研究人生のすべて。
決して、エリートではなかった。
「ジャマナカ」と馬鹿にされ、臨床医をあきらめた挫折からはじまった、僕の研究――。


本書のレビューを読んで関心を持った一冊。
ノーベル賞を受賞された、山中教授の自伝です。
テレビの会見から、ユーモアと謙虚さに溢れたお人柄を感じていました。

ノーベル賞をもらうくらいだから、特別にエリートな人なんだろう。そういう思いがなかったと言えば、嘘になります。応援する気持ちはあっても、どこか雲の上の人だと思っていました。
その山中教授が、まさか「ジャマナカ」なんて呼ばれていた時代があったとは。

この本の特筆すべきところは、何よりわかりやすいところ。
大人だけでなく、中学生が読んでも理解できる内容になっています。
ips細胞って、結局のところ何なの?というところや、山中教授の生い立ち、人生観、そしてマネージメントについてと幅広く書かれています。

研究者の世界というのはちょっと、想像もできないような競争社会でした。
第一発見者となるためにはスピードが要求されるのに、研究結果は一朝一夕に出るものではない。結果を出すまでに何年、何十年とかかる。
そんな中で、強く自分を律する心を持つというのは、本当に容易なことじゃありませんね。
山中教授が大阪マラソンに出たり、本を執筆されたりしていること、常に謙虚な姿勢でまわりに感謝を述べていることから感じられるように、一人の力じゃなく、応援する人たちがいることはとても大きなことなのでしょうね。

「阿倍野の犬実験はするな」
「VW」
心に留めておきたいと思いました。
VWは、Vison、(長期的目標)、そしてWork hard(一生懸命働く)のこと。
すべての日本人に、一度は読んでもらいたいですね。

最低でも10年、いかに走りつづけられるか。  (p188)

★★★★

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