「BLACK OUT」 渡辺 浩弐

不法遺伝子操作、コンピュータ・ウイルス、プラズマ兵器、クローン人間…。
20世紀末、超高度に発展した科学が人類を制圧した。多発する超ハイテク犯罪と、警察庁内の秘密組織・科学捜査部のすさまじい死闘。
人類の未来は、コンピュータに握られている!


不法遺伝子操作、コンピューター・ウイルス、クローン人間・・・
20世紀末、超高度に発展した科学はついに人類を制圧した。
科学技術を駆使するテロリスト集団に対し、警察が非公式に立ち上げた科学捜査部。メンバーは、大学理工学部講師と、それを補佐するFBIに留学し犯罪心理学を専攻していたキャリア。

この本は、平成11年に発行されたもの。
ちょうどネットの黎明期。日本では、テレホーダイが始まったかどうかという頃でしょう。今はまた違った、コンピューターへの可能性に胸をときめかせていたのを思い出します。
10年以上前の本でありながら、色褪せない。
もちろん、当時とは科学も何も状況が違う。それでもこの本を「古い」と一蹴することはできない。科学への憧れという、人類の根底にあるものは同じだからかもしれない。

SFは、時代を経ても想像力さえあればいくらでも楽しめる。そう思います。
科学を悪用する者、好奇心を追求する者、人の幸せを願う者・・・
様々な人物が登場しますが、どの短編も興味深い。

「利己的な遺伝子」が特に秀逸。ドラマ化もされていたみたいですね。
怖いながらも、おもしろかったです。

「人は誰でも死ぬまで夢を持ち続ける権利がある」  (p379)

★★★★★

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