「九つの、物語」 橋本 紡

大切な人を、自分の心を取り戻す再生の物語。
大学生のゆきなのもとに突然現われた、もういるはずのない兄。奇妙で心地よい二人の生活は、しかし永遠には続かなかった。


川で溺死したはずのお兄ちゃんが戻ってきた。
淡く優しい日常の中で、ゆきなは再生していく。
お兄ちゃんの本棚にある本を読みながら、
お兄ちゃんが作る美味しい料理を食べながら、
物語は進んでいきます。

それは温かい日常でありながら、死んだはずの人が登場するという絶対的な違和感があり、
時に不安定な気持ちにさせられました。
厳しい現実に立ち向かうとき、生きるヒントを本に求める。
そんなゆきなの姿勢に共感。

レシピもついてるトマトスパゲッティがとっても美味しそう。
読んでいてお腹がぺこぺこになりました。

★★★

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