「ハニービターハニー」 加藤 千恵

甘くてほろ苦い恋の話がぎっしり。
友だちの彼氏を好きになった。同棲している彼に好きな女性ができた。

――不意に訪れた恋に翻弄される若者たち。
とろけるように甘く、ちぎれるように切ない、歌人の初の恋愛小説集。


タイトルが言うとおりに、あまく、苦く、甘い。
お菓子の詰め合わせみたいな短編集でした。

軽やかな余韻と物語のテンポのよさが心地よくて、表紙に惹かれて読んだのですが、どうやら当たりを引いたようです。
島本理生さんがあとがきを書かれているんですが、あとがきを読んだらもう一度読みたくなって、最初から読み返してしまったほど。

加藤さんがもつ軽やかさやシャッターチャンスを逃さないような瞬間の切り取り力なるものは、短歌を作る過程で培われたものなんですね。
いや、むしろそういったセンスがあるからこそ、多くの人に愛される短歌をつくりあげられたのかもしれませんね。
くすぐったいような恋愛から、苦くざらりとした恋まで、午後の紅茶タイムのおともにおすすめな一冊です。

★★★★

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