「さよならの余熱」 加藤 千恵

好きなのに、好きだから、こんなにも苦しい。
一緒に暮らす恋人に優しくなれない。独占欲を押さえられず彼氏に無言電話をかけてしまう…。甘やかな恋愛関係の先に待つほころびを繊細に描く、『ハニー ビター ハニー』に続く好評第2弾。


半身浴のおともに最適な恋愛連作短編集。
最初の「つまらぬもの」は、わかるわかるという気持ちでいっぱい。
恋の終わりとか始まりとか、大きな目で見ればそのへんにいくらでも転がっている。
大きく見れば、特別じゃない。
だけど、その人からみたら特別。それが恋愛ですよね。
追体験できるような日常の恋愛を書いてくれる人は多くない。
まして、今回は連作短編集。

先生を好きな生徒の話があれば、彼女の浮気に気づいたその先生の話があり、かと思えば、その彼女の純愛浮気話があり・・・
繋がる物語に、次は誰が主人公かとわくわくしながら読みました。
それぞれの短編が思わぬところでリンクしている。連作短編集は好きだなあと改めて思いました。

普通かもしれないけれど、非凡な著者が書いた物語に出会えて幸せです。

大人は自由だ。  (p19)

★★★★☆

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