「深追い」 横山 秀夫

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。
交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。
鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長……。

三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。
骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集――。


三ッ鐘村と揶揄される三ッ鐘署に勤務する7人の警察官が主人公の短編小説7話が収録されています。
心がざらりとする。
一言でハッピーエンドだね!とも、バッドエンドだね、とも言えない。
読んでいる間ずっと心がざらざらして、たまにふっと緩和される。

人間のリアルな醜さとふとした瞬間に見える人間臭さが、絶妙です。
中でもやはり、最後に書かれていた「人ごと」がいいですね。
映像もすごく綺麗に頭に浮かびます。とてもドラマ映えしそう。
この短編が最後に編成されていることで、全体的にいい余韻が残ります。

数ある警察小説の中でも警察の描写が自然に感じるのは、記者経験の長い横山さんだからなんでしょうね。

★★★

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