「嫌われる勇気」 岸見 一郎、古賀 史健

本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。
欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。


勇気の心理学と言われるアルフレッド・アドラーの心理学。
こには、対人関係の悩みから解き放たれ、人生をシンプルに生きるヒントが詰まっていました。

少し読んでは衝撃を受け、一気に読破することができず少しずつ読み進めたので、読み終わるまでに2週間ちかくかかったかもしれません。
それでも1度だけでは足りず、きっとこれから何度も読み返すことになりそうです。

青年と哲人の対話を通して伝えられる内容の中で衝撃を受けたものの1つは、「あらゆる結果の前には、原因がある」という原因論やトラウマを否定するところ。
過去に何があったかによってではなく、すべては経験に自らが与える意味によるという考え方。言われてみればその通りなのかもしれないけれど、何かが上手くいかない時に、ついつい過去に原因を見つけてそこで終わっていなかっただろうか。トラウマを言い訳にしていなかっただろうか。
そんな風に思い返すきっかけになりました。

読み進めていくと、なるほど、とすっきりする部分は多いけれど、本書でも書かれている通り、実践するのはなかなか難しい。
自分の課題と相手の課題を分けて考えるというのは、とてもシンプルでこの考え方を取り入れるだけで、随分心が楽になる。一方で、近しい立場の人に対しては、ついつい相手の課題だとわかっていても介入してしまいたくなるから難しい。

本書のタイトルである「嫌われる勇気」とは、他人の物差しや承認から解放される勇気のことで、幸せになる勇気に通じています。
実践は難しいけれど、今の時代にこそ必要な1冊に思えます。繰り返し読むことで、少しずつでも自分の中に落とし込んでいけたらきっと、よりシンプルに世界を生きられそうです。

人は、自分に価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる。 (p205)

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