「だから日本はズレている」 古市 憲寿

国や企業の偉い人たちの考え方は、往々にして、ピントがズレていたり、大切な何かが欠けていたりする。
ただ「強いリーダー」を待望するだけで、なかなか自分では動き出さない。
僕がこの本で考えてみたいのは、なぜこの国はいつも大事なときにズレてしまうのか、ということだ。
本書は、世間知らずの「若者」が、日本に棲息する多数の偉い人や、立派なサービス、巨大なプロジェクトに出会い、感じ思ったことを記した観察録でもある。


「リーダーなんていらないし、絆じゃ一つになれないし、ネットで世界は変わらないし、若者に革命は起こせない。」
29歳の社会学者、古市さんが「おじさん」に贈るラブレター。ただし、ブラックユーモアたっぷり。

すっきり爽快な古市節満載でとてもおもしろかったです。皮肉がスパイスのようによく効いてますね。
すべての内容に同意というわけではないけれど、概ね「よくぞ言ってくれた」「そりゃそーだ」というもの。

目新しいことではないかもしれないけれど、なかなかこういうことって言説化できないし、ましてそれを「おじさん」に伝えることなんて、できない。
そういった意味で、この本が世に出た意義は大きいと思います。

人は、今いる場所を疑わなくなった瞬間に誰もが「おじさん」になる。という言葉はとてもインパクトがありますね。
著者自身が自戒をこめているのもいい。
リズミカルに読めておもしろいから、思わずもう1度読み直してしまった。

世界は往々にして迷走してるけど、私たちはその世界で生きなくてはいけないし、他人任せにもしていられない。
ところで、古市さんのちょっと素直じゃない朝井リョウ氏への親愛さがなんだか好きです。

どうせなら、もっとキラキラした「夢」を見せて欲しい。 (p87)

★★★★

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