「アバター」 山田 悠介

クラスで一番地味な阿武隈川道子は高校2年生で初めて携帯電話を手に入れる。

クラスを仕切っている女王様からSNSサイト“アバQ”へ強制的に登録させられ、地味な自分に代わって分身である“アバター”を着飾ることにハマっていく。

やがて超レアアイテムを手に入れた道子は学校の女王として君臨し、自らサークルを立ち上げてアバターで日本を支配しようとし始めるが―。

クラスで一番地味な自分も、アバターならどこまでも派手に輝ける。学校で大人気のアバターゲーム。
超レアアイテムなんて手に入れたら、一躍クラスの女王にもなれちゃうほど。

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いつもながら、若者が夢中になる題材を見つけるのがお上手な山田さん。
アバターとか、課金ゲームとか、いわば仮想社会の魅力に引き込まれてしまうと、現実との境界線が少し曖昧になりますよね。
仮想社会>現実社会 なんて図式が出来上がり、社会問題にもなったことがありましたね。
とあるネットゲームの「わたしが眠ると、みんな死んじゃう」は有名だと思いますが、ゲームの世界は現実よりも地位の逆転がしやすいところが人によってはのめり込む程の魅力の1つなのかもしれませんね。

それでも所詮ゲームは、データに過ぎない。
データが飛べば、流行が終われば、確かにあると思っていた何かが消えてしまう。そんな、儚さがありますね。
ゲームに夢中になるのが悪いことだとは思いませんが、こんな結末もあるんだ、と知ってほしい1冊でした。

★★★

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