「分身」 東野 圭吾

私にそっくりな人がもう一人いる。あなたにそっくりな人がもう一人。

札幌で育った女子大生と、東京で育った女子大生…。

宿命の二人を祝福するのは誰か。追跡と逃走の遥かな旅が始まるサスペンス。


もしかしたら、世界のどこかでこんなことが起こっていたりして。
そんな想像が荒唐無稽でないような、ちょっぴり現実に近いSF要素が混ざった物語です。

母が小さい頃から娘に課した約束の意味。
大きくなるにつれて娘を遠ざけた意味。
小さな「どうして?」が蓄積していたところに、大きな事件。謎を追及していった結果、とんでもない真実に辿りつきます。

同じ姿をした二人の女性が主人公です。
互いに謎を追い求め、時に情報がクロスしながら真実が見えてくるのが爽快です。
とはいえ、見えてきた真実は決して爽快なものではありませんが。

母とは何かについて、少し考えさせられますね。
血のつながりがなくても母は母で、母を母にせしむのは子なのかもしれませんね。

ちょっと怖いけれど、先が気になる。
楽しくあっという間に読めちゃう1冊でした。

★★★★

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