「ワンス・ア・イヤー―私はいかに傷つき、いかに戦ったか」 林 真理子

私はどれほど傷つき、戦ってきたことか。身を切るような恋の出会いと別れの日々。

23歳から36歳まで、スターの階段を駆け抜けた、ベストセラー作家の自伝的長編小説。


1年で1章。
濃い人生、書く事はたくさんあるでしょうが、長々と書いても読む方は飽きてしまう。
そこを、もう終わり?と思うくらい短く(でも、それがすごくちょうどいい)テンポ良く書き上げる力量も、
夢中になって読んでるうちは小気味いいけど、ふと我に返ると、自伝的小説なのにそんな出来事や心の内まで暴露しちゃってもいいの??と思う程の内容を書き上げる度胸も、
本当に素晴らしいと圧倒される1冊でした。
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「野心のススメ」を先に読んでいて、次はこの本を読んでみたいと思っていたので満足、どころか、思っていた以上に読めてよかった1冊でした。
女性が社会に進出してきている今の時代だからこそ、多くはないとはいえ野心に満ちた女性の本も出てきていますが、20年以上も前にこんな本を世に出したことがすごい。

それはさておき、一人の女性の物語として読んだとき、仕事も恋も結婚も、上手くいかないことがありつつも、すべてを手に入れた作者の生き様に勇気づけられます。
勇気づけられ、強く生きられるような気がしてきます。
そしてやっぱり文才がある林さんの作品、これから他の作品を読んでいくのも楽しみです。

★★★★

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