「聡明な女は料理がうまい」 桐島 洋子

すぐれた女性は必ずすぐれた料理人である。
「果敢な決断と実行」の連続である料理について、1937年に生まれた著者が愛情を込めて書き綴るエッセイ。


ブックフェアのアノニマ・スタジオさんのブースでお勧めしてもらって購入しました。
著者は桐島 洋子さん。
1976年に発行された本の復刻版です。

この本で初めて著者のことを知りましたが、調べれば調べるほど自由奔放でおもしろい女性です。
そんな彼女のユーモアと機知に富んだ内容が詰まった1冊で、ここのところ料理に前向きなのは間違いなくこの本の影響です。
冷蔵庫にあるものでささっと料理を作れる女性、心から楽しめるホームパーティを主催できる女性、素敵ですよね。

料理が得意な人であれば、本書に書かれている食材の分量を見ながら料理が作れるのでしょうか。
私はとてもそんなレベルではないものの、美味しそうな料理を頭の片隅にメモして、想像し、自分もまずは何か作ってみようという気にさせられます。
そして注目すべきはこれが単なる料理本ではないところ。料理という軸を通して、世界を駆け抜けた女性の生き様に触れられます。

初めて刊行されてから30年弱経ちますが、ちっとも古臭くなく、色褪せない1冊です。
面倒くさいな、料理とか。なんて思ってしまう時は、この本を読んで背筋を伸ばしたいと思います。

ある欲求を満たすことによって得られる喜びの価値と、その欲求のためにみずからが支払うものの価値とにバランスを維持するのが健康な平衡感覚である。
しかし自分自身が価値を生み出す人でなければ、こういう健康な平衡感覚は持ちえない。 (p132)

★★★★

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