「REVERSE リバース」 石田 衣良

ネットで出逢い、メール交換を重ね惹かれ合う二人。
身近な人にも話せないような本音も、ここでなら言えた。
ただ1つ嘘をついていたのは、お互いの性別――。

ネットでの会話においては、顔が見えないからこそ、相手の性別についてあまり意識することがない。
それ故、余計なフィルターを1つ外して相手を見ることができる気がします。
女なのか、男なのか、ということではなく、一人の人としての相手を。

この小説については男女逆転ということで、そのフィルターが完全に外れていたわけではないけれど、ネット上では性別を隠すことだってできますよね。
本質的な人との交流という意味では、丁寧に言葉を紡ぐメールは1つの最良なツールなのかもしれないですね。
もし登場人物ややり取りを重ねたメールに感情移入できたらもっと楽しめただろうに、そこが残念でしたが、軽くさらっと読めるので疲れている日でも楽しめました。

おれ、男と女のあいだにも友情はあると思うんだ。
でも、そいつにも条件がある。まだやってない男と女の場合、双方が魅力的なときは友情は結べない。やっぱりセックスとか恋愛とか気になるからな。
だから、異性間で友情が生まれるのは、さんざんやりつくして別れたあとなんじゃないかな。心も身体も慣れて、よくしっている。もう無理して恰好つける必要もないしさ。  (p88)

★★☆

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