「ソフィーの世界」 ヨースタイン ゴルデル

今までは哲学というと何やら難しいものっていうイメージがあったのだけど、それがこの本を読んで面白くて興味深いものに変わりました。
この本の凄いところはただの「やさしい哲学の本」じゃなくて物語まで十二分に楽しめることだと思います。
ある人がこの本を不思議の国のアリスの現代版みたいだと言ったらしく、ほんとにその言葉がぴったり合うような本だと思います。

哲学の面で言えば、スピノザの考えが一番好きで一番私の思うものと似ていました。
「神すなわち自然」と彼は言い、物事を「永遠の相のもと」に見ようとした。
私にとっても神は世界を造った者でも、全ての頂点に立つ者でもなく、もっと大きな、また自分の内にいるようなそんな存在です。

他にもキュニコス派の “本当の幸せとは、物質的な贅沢や政治権力や健康などの外面的物とは関係ない” といった主張も気に入っています。
物語は中盤からが特に面白かったです。
ヒルデとソフィーの関係は予想外で驚いたし、本の登場人物が本から抜け出して見えないながらも読み手の世界にいるって発想も好きでした。

あとは行と行の間にも物語は進んでいるという発想も。
ところでアルベルトが言う「一段落!」がうまく理解できてなかったのだけど、あれってどういう意味なんでしょう。

★★★★☆

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