「BAD KIDS」 村山 由佳

高校写真部の部長の都は、20歳もの年上のカメラマンとの関係に苦悩している。彼女が被写体に選んだのはラグビー部の隆之だった。
しかし彼が気持ちを動かされているのは、同性のチームメイトだった。
傷つき、愛に悩み、性に戸惑いながらもひたむきに生きる18歳の、等身大の青春像を描く。みずみずしいタッチの長編恋愛小説。

都の気持ちがわかりすぎてほんとに泣きたくなりました。
部屋で一人で読んでたら絶対に泣いていた。

やっぱり自分はガキなんだ、って気づかされる時の悔しさとか、抑えきれない気持ちとか、名前を呼ばれるその事がどれだけ嬉しいかとか。
周りの考えなしの常識に囚われない都や北崎の生き方は羨ましく思うし、私もそうありたいと思う。

“天才と馬鹿は紙一重” これに対して私は知識として知っていたに過ぎなかったけれど、都の言う

『自分の中に穴ぼこを抱えてる人たちのうち、ある人はそれを埋める自分なりの方法を見つけて天才とか芸術家になるし、ある人は見つけられずに社会に適応できなくなる』

というのを聞いて初めて本当に理解できたような気がします。

ふたりのこの先を考えても明るい楽しい未来ばかりが浮かぶわけじゃないんだけど、ひたむきに生きる姿勢には励まされるものがありました。
村山さんの作品は読み終わった後に何かが痺れる、そんな感覚が残ります。

★★★★☆

follow us in feedly

Pocket

トラックバックURL

トラックバック一覧


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。