「舞姫通信」 重松 清

暗い。そして重い。
最初のうちはよかったものの、読むにつれて読むのがどんどん辛くなっていきました。
けれど、いろいろと考えさせられることが多かったです。
逃げ道としての自殺ならわかるけど、理由もなしに “なんとなく” 死んでみたいというのは、どうなんだろう。
生とはそんなに軽いものでしょうか。

「人はいつでも死ねる」
繰り返しでてきたこの言葉、確かに理屈ではそうだろうと思う。
でも、死ぬってそんなに簡単なことじゃないと思うんです。この言葉を唱える人たちの中のどれほどが死に直面した時にそれを受け入れることができるのだろう。
私が何よりも怖かったのは、自殺よりも無気力に生きることでした。
生きる意味も見つけられないけど、死ぬ意味も見つけられないから生きている。
それは、本当に生きていると言えるのでしょうか。救いが見えない気もしました。

生きる意味を言える人なんてそうそういないだろうけど、それでも生きていて楽しいと思えればそれで十分じゃないのかな・・・。
最後の、祈りにも似た舞姫通信で少し救われたかもしれない。
他の人が自殺をする権利は奪えないけど、私も好きな人たちにはできるだけ長く生きていてほしいと思います。

★★★☆

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