「アバラット」 クライヴ バーカー

見事な彩色でいながら透明感を持ったこの本。
驚くことに、挿絵は作者自身の手によって描かれたものだそうです。
これは、絵から生まれた物語なんです。

ディズニーでこの作品の映画化が決定したらしいけれど、この独特な絵と文を切り離して別の形にするなんて想像もつかない。どんな風になるんだろう。
読んでいて、とても懐かしい感覚に陥りました。
それは、小さい頃の絵本を読んでいる時のような感覚でした。
次はどんな絵が出てくるんだろうと楽しみにしてページをめくるその感覚を再び味わうことができるなんて。登場してくるキャラクターも奇抜なものが多くて楽しめました。

25個ある島の中には、正午の島である豊穣の地イジルや料理が美味しく人間味溢れる午後1時の島ボルカールス、午後3時の夢見の島ノンスなど行ってみたいところも数多くありました。
25時の島オドムの尖塔のように怖くて近づきたくないところもあるけれど。
これは4巻まで続くうちの第1巻目です。
これから物語がどう展開していくか楽しみです。



先のことは知らない方がいい。
何よりも、明るい笑いに満ちた今この時を、精いっぱいに生きることだ。
明日は明日の風が吹く。

★★★☆

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