「玉依姫」 阿部智里

生贄伝説のある龍ヶ沼と、その隣にそびえる荒山。
かつて、祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪ねた高校生の志帆は、村祭りの晩、恐ろしい儀式に巻き込まれる。
人が立ち入ることを禁じられた山の領域で絶対絶命の志帆の前に現れた青年は、味方か敵か、人か烏か―

今年も新刊が。1年に1度の楽しみです。

本屋さんで偶然見つけて、小躍りしながら買ってきました。 続きを読む

「黄金の烏」 阿部智里

八咫烏の一族が支配する世界山内で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。
その行方を追って旅に出た、日嗣の御子たる若宮と郷長のぼんくら次男雪哉が、最北の地で発見したのは、何と村人達を襲い、喰らい尽くした大猿だった。
生存者は小梅と名乗る少女がひとりだけ―。

一体、この世界で何が起こっているというのだろう?

一体、どこまでおもしろくなるんだろう。

前作がこんな風に布石になっていたとは。
そして、ここにもきっと次作への布石が散りばめられているんだろうと思うと、本当に読み進めるのが楽しみで仕方がないシリーズです。
少しずつ見えてきた八咫烏の世界の全容。
真の金烏と呼ばれるものの存在も、今作でようやく見えてきました。しっかりとした世界観に裏打ちされたファンタジー設定。身悶えするほどツボです。

(この先、ネタバレ含みます) 続きを読む

「烏は主を選ばない」 阿部 智里

人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、優秀な兄宮が廃嫡され、日嗣の御子の座についた若宮。
世継ぎの后選びには大貴族の勢力争いが絡み、朝廷は一触即発の異常事態に陥る。

そんな状況下で、若宮に仕えることになった少年・雪哉は、御身を狙う陰謀に孤立無援の宮廷で巻き込まれていく…。

読み終わってしばらくは、ドキドキが止まらない

寝る前にちょっと、読もうと思った。
翌日から仕事なのに、読み終わって時計を見たら午前1時だった。
おかしい…こんなはずじゃ。
でも仕方ない、若宮の出番がたくさんあると聞いていたけど、まさか前作と表裏一体なこんなにもおもしろい物語だったなんて。期待以上でした。

<ネタバレがあります> 続きを読む

「烏に単は似合わない」 阿部 智里

人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。
朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。

春夏秋冬を司るかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり…。

史上最年少松本清張賞受賞作。

綿密な設定が光る、次世代ファンタジー

これが、20歳の当時現役大学生が書いたデビュー作ですって・・・?読んでいるときは夢中でしたが、思い返すと、正直、鳥肌が立ちます。
世界観が確立されていて、ものすごいどんでん返しもあって、描写も美しくて・・・重ねて書くけど、これがデビュー作ですって・・・?! 続きを読む